ネパール&日本 自然と平和の会

ネパール&日本 自然と平和の会
ネパール&日本 自然と平和の会は2011年より毎年ネパールの村を訪れ、学校の教員向けプログラム「愛と思いやりのある教育」を行っています。このプログラムでは子供たちに温かい教育環境を提供することで、学校への定着率を改善し、勉強を続けて就業へつなげるプログラムです。ネパールの農村部の学校では教員による体罰が原因で学校を中退する子供がいます。学校を中退した子供は教育を受けることができず、仕事に就けないという問題につながっています。教員の意識改革をすることでより多くの子供たちに温かい教育環境を提供できるという信念のもと、ラムジュン州のNGO団体「サボダヤシワースラム」と共催でラムジュン州、ゴルカ州を中心にプログラムを行っています。

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2020年3月6日金曜日

嬉しいご報告 パート2

先日のご報告に続いて、今日はもう一人前向きに努力する生徒を紹介します。

カビタ ゴタメ
今10年生です。(日本でいう高校1年生)
勉強の成績もよく、地域でも有名な前向きな努力家の生徒さんです。


カビタさんは昨年から学校の推薦を受けて奨学金プログラムの対象に選ばれました。
というのもカビタさんは家族の不幸がありながらもとても前向きに学業、社会活動、学校の活動に取り組んでいます。
ネパールの10年生というと全国統一テストを受ける年です。ネパールでは11年生に進むため、全国統一テストを受けなくてはいけません。

このテストの点数からより専門性のある勉強に11年生から分かれています。
自分の将来専攻する専門性を決めるとあり、10年生は勝負の年。


彼女の家は片道2.5時間かかり遠いため、より勉学に専念できるよう、今年のみ寮生活を送ることになりました。10年生は家族にとっても大切な年。

学校も彼女の家庭の経済状況を知っているため、寮費を支援したり、学校のおやつを提供するお店も彼女の努力を知っているので、食事を提供したり、助けてくれているそうです。

メロ・ママタプログラムの支援もとても喜んでいました。10年生はいろいろとお金がかかるのです!


カビタさんは学校の生徒会長でもあり、詩の投稿、州で子供たちが中心で行う社会活動グループの副代表も務めています。


昨年の奨学金配布のときは彼女の表情は本当に不安そうでした。
家庭の経済状況や家族との別れなど、今まで自分が歩んできた生活を涙ながらに私たちに伝えてくれました。わずか15歳の女の子の肩に家族や自分の不安がのっていて本当に心細いだろうなと感じました。

学校の先生、地域の人、そして私たち。
みんなが彼女の努力を見ていて、こんなに努力している子にはなんとかできる支援をしたいよね、とできる支援をしています。貧困という理由もありますが、彼女の前向きな取り組みをみんなが見ているからだと思います。どんな状況でも前向きに頑張ることで見てくれている人がいる、支援してくれている人がいることが彼女をとても明るくしたのだと思います。

彼女を見ていると彼女の前向きな努力がさまざまな支援を呼んだんだと感動します。
彼女の姿勢から他の生徒も前向きな努力の魅力を感じるでしょうし、いろんな感動と発見をもたらしてくれました。

今年は昨年よりも表情が明るくなっていて、私たちもとっても嬉しく感じました。





2020年2月20日木曜日

嬉しいご報告

2015年の地震を契機に立ち上げた奨学金プログラム「メロ・ママタ~私の思いやり~」。

今年も皆様の支援のおかげでこの奨学金プログラムを行うことができました。

4年目に突入して、継続して行っている支援、長い生徒だと4年目になる子もいます。

プログラムを行う上で、時々うれしい報告があります。

今日はその1例を皆様にご報告。



ドルマ・タマンさん。

この子は支援4年目ですが、今年9年生です。


勉強も優れていますが、詩や歌など芸術にも優れています。

この度コンテストで詩部門にて一位を取ったとの報告がありました!

これはご両親だけでなく、学校の先生、地域の人、そして支援している私たちにとっても本当にうれしいニュースです。

こうして皆様の支援が一人の子供の教育を支え、子供たちの可能性を大きく羽ばたく方向に進むことにつながっているのを感じると本当にうれしく思います。


ドルマさんは一例ですが、みなさんが支援してくださっている一人一人にこういう可能性があるのだということを感じていただきたく、今回ブログでご報告することにしました。

支援を継続している生徒たちは、一年目よりも表情も明るく、そしてほかにもこうして勉強だけでなく地域活動、詩や芸術面での活躍をしている生徒たちも他にもいます。

後ろ向きになっていた心にみなさんの支援でこうして前向きに、少しずつ前に出てきている生徒たちがいるのは本当に誇らしく、嬉しいことです。

こちらのブログでそういう子たちも紹介していきたいです。

あらためて、支援に感謝いたします!



2020年2月12日水曜日

ネパールの10年生

ネパールでは、10年生の年に全国統一試験があります。

10年生というと、日本の高校一年生です。この試験を経て、この試験で取った点数により、専門分野へと進んでいきます。


将来を決める大切な試験なので、家が遠い子達は寮に入って、勉強に集中する環境に身を置きます。

いわゆる受験のような大切な時期なので、家族もこの試験に向けて一丸となって望むのです。


妹が10年生のお姉さん。朝届けたお弁当を持って帰ってあげてるそう。

中はこうなってますよ、と見せてくれました。その中身はもちろん空!お母さんの愛情たっぷり弁当で、生徒たちは大切な時期を乗り越えるのです。