ネパール&日本 自然と平和の会

ネパール&日本 自然と平和の会
ネパール&日本 自然と平和の会は2011年より毎年ネパールの村を訪れ、学校の教員向けプログラム「愛と思いやりのある教育」を行っています。このプログラムでは子供たちに温かい教育環境を提供することで、学校への定着率を改善し、勉強を続けて就業へつなげるプログラムです。ネパールの農村部の学校では教員による体罰が原因で学校を中退する子供がいます。学校を中退した子供は教育を受けることができず、仕事に就けないという問題につながっています。教員の意識改革をすることでより多くの子供たちに温かい教育環境を提供できるという信念のもと、ラムジュン州のNGO団体「サボダヤシワースラム」と共催でラムジュン州、ゴルカ州を中心にプログラムを行っています。

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2019年3月13日水曜日

私たちの活動が表彰されました!

シヴァ神のお祭り、シヴァラットリが終わると暑い日がやってくると言われていますが、シヴァラットリの日私たちは教育支援活動のため、ラムジュン区にいました。

いつも私たちと一緒に活動している、団体サルボーダーヤセワースラムは老人ホーム、教育、環境に力を入れる団体です。

この日はサルボーダーヤセワースラムにガンダキ州の州知事(プリトゥビ スッバ グルン)が来られ、建設のおわった建物の竣工式を行いました。

この式典でサルボーダーヤセワースラムの活動に貢献した団体ということで、ネパール&日本 自然と平和の会も表彰を受けました。

2015年の大地震の後から、仮設住宅の建設、食糧や虫よけネットの供給、村でのコンロの設置、教育プログラム、生徒たちへの奨学金配布などなど・・・。
すべての活動を評価していただき、表彰状いただきました。
表彰式でもネパールの多くの方に「私たちの国に支援してくださってありがとう!」と笑顔で感謝の言葉をいただきました。

このありがとうは皆さんと一緒に行った活動なので、皆さんにささげたいです。


地震の後から怒涛のようにいろんなことがあったな・・・と回顧しながら改めて皆さんの支援があり、こうして活動できたことで受けた表彰だなと日本のみなさんに感謝の気持ちがわきました。

これは私たちの活動を理解し、支援してくださった皆様への表彰です!

ありがとうございます。
一緒に喜んでくださると大変うれしいです!

代表カルキの隣にいる方が州知事さんです。(Prithvi Subba Gurung)


学校にて表彰いただきました

学校の生徒たち、学校の環境、教育に貢献したということで、学校で表彰を受けました。

ちょうどボランティア活動で来ていたネパール人、イギリス人、そして私たちの団体と一緒に集合写真。



この学校でもメロ・ママタプログラムの活動を行ったのですが、話を聞くと子供たちの小さい方にずっしりと責任がのしかかっているんだなと感じました。

いろんな生徒がいるのですが、親が病死したり、事故でけがをして働けなくなったり、自分が勉強を頑張って親に楽をさせたいという気持ちがひしひしと伝わってきました。

そして保護者の方たちにも、将来の生活の不安、祖父母しかいない場合はいつまでこの子を見てあげられるのかという不安。みんなの方にそれぞれの責任がずしんと重たくのっているんですね。

子供たちには計り知れない衝撃と不安ですよね。

私たちにできることはこの子たちが自立していけるよう、一年一年その手助けをすることだなとひしひしと感じました。

みなさんからの支援を生徒、保護者、教員一同本当に心から喜んで感謝しています。

この表彰を受けたのもみなさんの支援のおかげです。






愛と思いやりのある教育 プログラム 終わりました

ネパール&日本自然と平和の会では、一年に数回ネパールの村の学校にて教員向けのトレーニングプログラムを行っています。

プログラムの名前は「愛と思いやりのある教育プログラム」。

このプログラムについてお話するためには、まずネパールの教育の背景から説明しなくてはいけません。

ネパールの特に農村部では貧困や学校の環境が悪いことなどが理由で、学校をやめてしまう子供たちがいます。学校をやめてしまう子供たちの行き場は少なく、つてを頼って働いたり、最悪のケースでは薬に手を染めてしまう子供もいます。教育を受けていない場合は良い働き口を見つけるのは難しく、その後の子供たちの人生は明るいとは言えません。


まずは子供たちが学校に来たい、学びたいと思うことが一番。
先生たちが子供たちに温かく教育できる環境を作ろうというのがこのトレーニングの目的です。

会場となったSedan Sanskriti Secondary School セダンサンスクリティ高等学校

この日は3校からの総勢35名の教師、教育関係者が参加してくれました。

「愛って何」「思いやりって何」「愛と恋の違いって何?」「なぜ愛が必要なの?」などなど。おそらく教育現場で一番必要であり、一番話されてないテーマが愛なのではないでしょうか。この日はさまざまな質問を投げかけて教師たちに自分たちで考えてもらいます。

プログラムでは教員の方たちにさまざまな質問を投げかけます。


徐々に参加者の人たちが真剣にいろんな意見を出し始めてみなさんの経験をシェアしてくれました。
さまざまな質問を投げかけます。


いつも協力いただいるサルボーダーヤセワースラム団体の代表オリア氏。ネパールの人がわかりやすいよう、さまざまな例を出してくれます。



ネパールの先生たちは本当に素直にいろんなお話をシェアしてくれます。この素直さがあり、プログラムは盛り上がるのです。


日本の教育システムについても紹介しました。
ネパールの人たちは日本という国に高い興味を持っているため、このパートはいつもかなり盛り上がります。

特に子供たちの映像を見せると、みなさん目を細めて非常に楽しんでみてくれます。
先生たち、子供に愛があるなあと感じます。


プログラム終了後、先生たちが「すごく今日は知らなかったことではないんだけど、わかってなかったことを学べた。とても大切なことだと思う」という感想をいただきました。

このまいた種が大きな実となり、子供たちへ良い環境を作ることに少しでも貢献できたらすごくうれしいです。






2019年3月10日日曜日

2019年 メロ・ママタプログラムの報告

2015年のネパール地震をきっかけに始めた、メロ・ママタ 私の思いやりプログラム。

貧困が理由で教育を続けることが非常に難しい子供たちへの奨学金です。

今年もまた、現地のSarvodaya Sewasramと学校の先生たちの協力の元、勉学の成績は優秀でありながらも地震で家が被害にあったり両親が亡くなったりした子供たちを選んでもらいました。

ネパールの貧困は日本のそれとはまた少し違い、ネパールの貧困の事情を聴けば聞くほど、背景を知っておかなくてはと思うことが多くあります。

そのため、現地の先生たちが勉強への意欲がある生徒、意欲がありつつも学校に通うのが難しい生徒を選んでくれています。

一口2万5千円で1名の子供の1年間の制服、靴、リボン、教科書、ノート、鉛筆、本、テスト非、特別授業費として募金を募りました。
昨年集まった募金で、7校、総勢21名の生徒たちに奨学金を配布することができました。

教育のために使われないことも想定されますので、保護者の方たちも同席し、お金はきちんと子供の教育のため使われるよう保護者の方に渡しました。

2015年の地震をきっかけに始まったこのプログラム。

今年は3年目になりました。この3年で同じ先生たちは私たちのプログラムの目的をよく理解してくれるようになりました。卒業していった子供の代わりになる生徒は先生たちが生徒の家庭の事情などを考慮して推薦してくれます。

奨学金を配布する際、子供と保護者のインタビューをして、募金をしてくださった(生徒1人分)方に報告書を送るようにしています。

インタビューの際、保護者の方たちが子供には言えない家計の苦しさからくる不安の気持ちを素直に吐露してくれました。
今の親世代の人たちは学校で勉強していない人も多く、非常に苦労しています。
その苦労を子供にさせたくない、最低限の教育は受けさせたいという保護者の方の強い気持ちが伝わってくるインタビューもありました。


生徒にも勉強の意欲があること、そして保護者にも勉強の大切さが理解していること、先生たちの理解があることがこのプログラムを続けるうえで大切なことです。

そして何より生徒の将来が明るくなるようにと募金してくださった皆様の力がなければこのプログラムは続いていきません。

そのすべてがそろっていて今年もプログラムを続けることができたことに改めて感謝申し上げます。

募金してくださった方には、報告書を送りますのでしばらくお待ちください!

教育プログラムの様子を写真でご紹介です。