プログラムの名前は「愛と思いやりのある教育プログラム」。
このプログラムについてお話するためには、まずネパールの教育の背景から説明しなくてはいけません。
ネパールの特に農村部では貧困や学校の環境が悪いことなどが理由で、学校をやめてしまう子供たちがいます。学校をやめてしまう子供たちの行き場は少なく、つてを頼って働いたり、最悪のケースでは薬に手を染めてしまう子供もいます。教育を受けていない場合は良い働き口を見つけるのは難しく、その後の子供たちの人生は明るいとは言えません。
まずは子供たちが学校に来たい、学びたいと思うことが一番。
先生たちが子供たちに温かく教育できる環境を作ろうというのがこのトレーニングの目的です。
会場となったSedan Sanskriti Secondary School セダンサンスクリティ高等学校 |
「愛って何」「思いやりって何」「愛と恋の違いって何?」「なぜ愛が必要なの?」などなど。おそらく教育現場で一番必要であり、一番話されてないテーマが愛なのではないでしょうか。この日はさまざまな質問を投げかけて教師たちに自分たちで考えてもらいます。
プログラムでは教員の方たちにさまざまな質問を投げかけます。
徐々に参加者の人たちが真剣にいろんな意見を出し始めてみなさんの経験をシェアしてくれました。
さまざまな質問を投げかけます。 |
いつも協力いただいるサルボーダーヤセワースラム団体の代表オリア氏。ネパールの人がわかりやすいよう、さまざまな例を出してくれます。 |
ネパールの先生たちは本当に素直にいろんなお話をシェアしてくれます。この素直さがあり、プログラムは盛り上がるのです。 |
日本の教育システムについても紹介しました。
ネパールの人たちは日本という国に高い興味を持っているため、このパートはいつもかなり盛り上がります。
特に子供たちの映像を見せると、みなさん目を細めて非常に楽しんでみてくれます。
先生たち、子供に愛があるなあと感じます。
プログラム終了後、先生たちが「すごく今日は知らなかったことではないんだけど、わかってなかったことを学べた。とても大切なことだと思う」という感想をいただきました。
このまいた種が大きな実となり、子供たちへ良い環境を作ることに少しでも貢献できたらすごくうれしいです。
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