ネパール&日本 自然と平和の会

ネパール&日本 自然と平和の会
ネパール&日本 自然と平和の会は2011年より毎年ネパールの村を訪れ、学校の教員向けプログラム「愛と思いやりのある教育」を行っています。このプログラムでは子供たちに温かい教育環境を提供することで、学校への定着率を改善し、勉強を続けて就業へつなげるプログラムです。ネパールの農村部の学校では教員による体罰が原因で学校を中退する子供がいます。学校を中退した子供は教育を受けることができず、仕事に就けないという問題につながっています。教員の意識改革をすることでより多くの子供たちに温かい教育環境を提供できるという信念のもと、ラムジュン州のNGO団体「サボダヤシワースラム」と共催でラムジュン州、ゴルカ州を中心にプログラムを行っています。

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2017年3月15日水曜日

メロ・ママタ 私の思いやり プログラム

2015年のネパール地震をきっかけに始めた、メロ・ママタ 私の思いやりプログラム。

こちらは、ネパールの地震で被害にあい、教育を続けることが非常に難しい子供たちへの奨学金です。

今年もまた、現地のSarvodaya Sewasramと学校の先生たちの協力の元、勉学の成績は優秀でありながらも地震で家が被害にあったり両親が亡くなったりした子供たちを選んでもらいました。

ただお金を届けるのは簡単ですが、誰に渡すのかはしっかりと見極めなければなりません。

現地の先生たちと子供が勉学への意欲があるのか、意欲がありつつも学校に通えない子供たちを選んで自分たちで手渡しをしました。

昨年は皆さまからメロ・ママタへの寄付金が480,000円集まりました。
4校の子供たち、5名ずつに奨学金を渡しました。

子供たちに直接渡すときちんと教育のために使われないことも想定されますので、保護者の方たちも同席し、お金はきちんと子供の教育のため使われるよう保護者の方に渡しました。中にはきちんと、学校が管理して必要なときに引き出すシステムを整えてくれる村もありました。

子供の教育は国の宝です。


本年は一口2万5千円で1名の子供の1年間の制服、靴、リボン、教科書、ノート、鉛筆、本として募金を募りました。

貧困が原因で親に靴が必要だと言えず、ねずみにかじられて穴が開いた靴で何年も頑張っていた子供もいました。

制服が買えず、古い服で通う子供も中にはいます。
服の替えがないので、毎日同じ服を着てくると、先生に服を洗ってきなさいと怒られ、でも替えがないので洗うこともできず、でも勉強がしたいのでそれでも学校に来ている子供たちもいます。


子供たちに直接渡して事情を聴き、このお金はあなたの教育のために使ってくださいねと伝えました。

中には途中で涙があふれて自分の言葉が続けられない子供もいました。
自分の家の事情はわかっているけど、どうにもならない不安が子供たちの心にあったんだなと改めて実感しました。


学校の先生たちも子供の事情を知っているがゆえに、涙があふれて泣いてる先生も。

1人以上の募金をしてくださったかたには、どの子供に行ったか、子供の家族の経済事情と学業姿勢などをまとめて報告書を作ります。

こちらは4月以降になりますが、自分のお金がどの子供に渡ったのか、一年間の学業がどうなるのかまた待ってもらう楽しみもあるかと思います。

もうしばらくお待ちください。

皆様の思いやりのおかげで今年も20名の子供たちに奨学金が渡せたことを心から感謝いたします。

ありがとうございました。

プログラムの一部を写真でご紹介します。

報告書で詳細をお伝えいたしますね。








2017年3月14日火曜日

2017年 「愛と思いやりのある教育」プログラム 終わりました!

2017年3月 ラムジュン郡にて「愛と思いやりのある教育」プログラム無事に終了しました。


教育プログラムを行ったのはネパールでお休みにあたる土曜日でしたが、近隣の7校から総勢38名の教員たちが集まってくれました。


教育プログラムはいかに子供たちに学校に来やすい環境を作るかということを目的にしています。

学校に来なかった子供たちは多くが農家の働き手としておうちのお手伝いをしながら育ちます。その後文字が書けないや計算ができなことから早い年齢で結婚させられたり、きちんとした職業につけず、社会から孤立した形になってしまうのです。

日本と違って、ネパールは多民族国家であり、経済状況や家族の状況も種々様々。

貧困の問題もあるし、子供たちをとりまく環境も非常にさまざまなのです。


そのため、教員の方たちに子供が学校に来やすい環境を作ってもらうことも、大切な役割の1つ。

ネパールの教員の方たちはオープンで意見交換も積極的に行ってくれます。

今回は別の学校から参加した教員たちとグループを作って、意見交換も行って。

愛とは何か。

どうやって愛を子供たちに伝えるのか。

日本は発展したけれど、発展後社会はどうなったのか。
今の子供たちに何が必要なのか。

などなど。

日本の現在の教育現場の問題も伝えながら、ネパールらしく成長していくために何が必要なのか。教員の方たちには新たな刺激になり、教員の方たちからもこういう場合はどうしたらよいのか、どうやって怒りの感情をコントロールして子供たちに学校を楽しい場所と認識してもらうのかいろんな議論がありました。



教育プログラムは半日コースで、夕方陽が暮れるまで行いました。

終わったころにはとっぷり日も暮れて私たちも1晩この村に泊まりました。


次の日、教員の方たちとバスに乗る前ばったりと会ったのですが、

「非常によかった。昨日もそのことが心に残って、考えました」というコメントをいただきました。


参加いただいた教員の皆さまとそしてお声がけしてくれた校長先生、協賛のSarvodaya Sewasram のオリヤさんに感謝です。

ネパール&日本 自然と平和の会の売り上げからこの会の文房具、教員たちのごはん代などをまかなっております。

皆様のご協力にも感謝です。